技術・ソリューション3D針

独自形状を実現。
医療従事者、患者さんの心理的負担低減を目指した針先形状。

血管注射は患者さんの皮膚や血管の状況、医療従事者の経験値に左右されやすい医療行為です。患者さんのなかには穿刺に対する痛みや恐怖を訴える方が少なくないため、不可抗力による穿刺のリトライが、医療従事者にとっても大きな心理的負担となっています。
テルモではこの穿刺における課題を解決するべく3D針を独自開発。穿刺時に皮膚の切れ味を向上、また刺通抵抗を低減するために針の先端角度を従来モデルよりも鋭角にしました。一度でより的確に穿刺することを目指した注射針により、医療従事者と患者さんの心理的負担を軽減します。

「短い刃面長」でありながら「鋭い刃先角度」

テルモ史上初の刃面長と刃先角度を、独自技術で注射針上に両立しました。穿刺時における肌の切れ味向上、狙い通りに血管を捉えることを目指した特徴的な刃先形状となっています。

POINT01
穿刺成功率の向上を目指した、短い刃面長

従来針に比べて穿刺部位が血管の中心からずれた場合でも穿刺成功率が高い結果が得られました(自社における模擬血管のデータ(認証時添付資料))。模擬血管(塩ビチューブ)の真ん中から0.5mmずらした位置に穿刺した場合、従来針に比べて成功率が向上しました。

POINT02
血管を確保しやすい、鋭い刃先角度

針先やパイプ先端の刺通抵抗の軽減、穿刺時に血管の潰れや逃げを抑えるため刃先の角度をより鋭角に、刃面をシャープにしています。
また、エコー下での超音波検査時には刃先が光るため、モニター画面での視認性も確保しています。

刺通抵抗(針先、カテーテル先端)の平均値、エラーバーは平均値±標準偏差/従来針に比べ、カテーテル先端の刺通抵抗が有意に低い結果が得られました。
<穿刺時の血管変形が低減> 従来針・競合品の留置針に 比べて、血管の潰れ、逃げが 小さい結果が得られました。/<穿刺時の血管変形が低減> 従来針・競合品の留置針に 比べて、血管の潰れ、逃げが小さい結果が得られました。 (自社におけるex-vivoモデルのデータ(認証時添付資料))

POINT03
幅広いゲージサイズ、長さに対応

テルモ独自の高度な開発技術によって、3D針をさまざまなゲージサイズ・長さで量産できます。
詳細はお問い合わせください。

一般的名称:プラスチックカニューレ型滅菌済み穿刺針 販売名:サーフローZERO 医療機器認証番号:303AABZX00055000

一度の穿刺でより確実な成果を。
テルモは心身の負担を軽減する、ほかにはない注射針を提供します。

テルモ独自開発の3D針
― 穿刺成功率の向上を目指した独自技術で、2つの形状を両立させた注射針 ―

鋭い刃先角度を実現。
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私たちの想い

細川 大輔

1995年入社。輸液製品の量産設備の開発に携わった後、2016年から3D針の開発チームに参画。
カヌラの製造方法について一から学びました。

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